更新履歴
2024.6.4 会計報告を更新しましたIDAHO(T)(アイダホ)とは「国際反ホモフォビア&反トランスフォビアの日(international day against homophobia and transphobia)」の頭文字をとった略称で、毎年5月17日に世界100カ国以上でイベントやアクションが行われています。
1990年5月17日にWHO(世界保健機構)の精神疾患リストから同性愛が削除されたとき、フランスの活動家が呼びかけたことがIDAHOの始まりと言われています。日本でも、2007年から10数カ所で同時多発的に、多様な性について声を上げるイベントが行われています。また2014年には、日本記念日協会により「多様な性にYESの日」として認定されました。
セクシュアルマイノリティの活動では、レインボーカラーがよく登場します。街頭ではレインボーフラッグを振ったり、虹色の画像を募集・展示したりします。それは、レインボーが多様な性のシンボルとして使われることが多いためです。
神戸IDAHOは2011年に神戸マルイ前から始まりました。きっかけは2009年に大阪で行われていたIDAHOアクションに参加したことがきっかけでした。心斎橋の大通り、大勢の人が歩いていく中、マイクを持って一生懸命話す友人の姿。
そして、集まったメッセージを各地のイベントにてマイクで代読したり、パネル展示をしたりしています。例えば、「◯◯県の◯◯さんからのメッセージです。お母さんにいつか本当のことを言いたい。いつか言える日が来たら受け止めてね」とか、ラジオみたいな感じ。
2009年の大阪IDAHOの開催地となった心斎橋は、雨でした。傘をさしながら足早に去っていく人たちに想いを伝える友人たち。少し傷つくような言葉を口に出す人もいました。それでもチラシを配る友人たち。濡れているメガホン。
私も試しに読ませてもらいました。「私も読んでみようかな」。傘を左手に、マイクを右手に。目の前には大勢の傘をさす、見慣れた心斎橋の街の様子。そうすると、思った以上に辛くって足が震えて、声が震えて、社会がみんな敵なんじゃないかと思ってしまうような気持ちになりました。これを地元でやることの勇気を思いました。でも、いつかやりたい。
IDAHOの活動にも賛否両論あるでしょう。
私は、IDAHOを主催している友人の想いにとても共感しました。自分の心を込めたメッセージが、だれかの代読を通して、大勢の人に届けられる。もし自分の伝えたいことがだれかによって読んでもらえたら。向こう側の道路でこっそり見ていたって、もしかしたら伝えたい人に伝わるのかもしれない。自分一人じゃ行動に移すのは怖いけど、顔を出さずにペンネームで伝えたいメッセージを投稿。なんか、何年後の自分に手紙を出すみたい。
すごく、心強いことだと思ったんです。
何から始めたらいいのかわからなかったけど、2011年の春、神戸の警察署に足を運び、道路使用許可を取りました。「何の活動ですか?」「LGBTです」「何ですか、それは?」「同性愛や、性同一性障害など…」警察の窓口で一生懸命説明をしましたが、最初の第一歩は、ひとりで乗り越えるにはとてもハードルの高いものでした。収入証紙って何?どうやって説明すればいいの?
許可がおりたら、数日後に許可用紙を取りに行きます。「問題がないようにしてくださいね」そんな一言も勝手に、LGBTに向けられたものだと頭が解釈してしまう。それでも初めての第一歩を踏み出せたことがとても嬉しかった。
何人かの友人とブルーシートを持ってきて…(詳しくは2011年の活動報告をごらんください)神戸IDAHOがスタートしました。いま思えばブルーシートは酷だったけど。楽しいから「一歩」踏み出したくらいのゆるやかさと頑張りで、草の根活動を続けていきたいです。
来てくれた人に、また来年会えることを祈って。1年の中で1日でも、少しでも心優しくいられる日になることを願って。
2015.2.28 小林和香
2018年7月、ついに神戸IDAHOのロゴが完成しました。神戸IDAHOを応援してくれている知人でプロデザイナーの方に依頼しました。このロゴを通じて、神戸IDAHOの理念などを広めていけたらとおもいます。
高校生のときの自分に「いま」だから言えるメッセージ。「いま」を生き抜く高校生たちへのメッセージを伝えたくて自らの体験をもとにカミングアウトムービーを制作しました。神戸IDAHOが2017年10月に制作。セクシュアリティに関する講演や研修会などで自由にご利用ください。
[ALIVE]
Vocal and Lyrics by Asano Kondo
Music and Arranged by Waka Kobayashi
Video editing by Waka Kobayashi
2017.2.8